6月23日の出来事

どうも、お久しぶりです。

 

2019年6月23日の日曜日に東京都多摩地域にある檜原村へ赴き、時坂峠ヒルクライムに挑戦してきました。

 

檜原村までの道案内とヒルクライムを同伴してくれたのは、恐れ多くも私が尊敬しているカエルさんです。今回ライドご一緒させて頂いたのは2度目ですが、やはり走っている時もロードバイクから降りている時も本当に格好良い。

f:id:nyarga:20190629205151j:plain

カエルさんのオフバイク(Emonda ALR4)

同じく多摩地域にある都民の森(風張峠)は過去に1度だけ行っていますが、その時でさえ14回足をつき、7.8㎞地点で両足が終わり痙攣したためリタイアしました。

 

平坦はそれなりに走れるのにヒルクライムは全然ダメ。

 

思う様に前に進まずリカバリーを入れても、すぐに太ももの裏側とふくらはじが張って釣りそうになり、呼吸もあっという間に浅くなり意識が遠退いていく感覚にも見舞われました。当時は峠で足をつくのが恥ずかしく、相当無理をしていたのを今でも覚えてます。

 

黒いTREKクロスバイクが私の横を猛スピードで登って行ったので、「自分も頑張らなければ」と思ったんですよね。

 

 

過去の話は終わりにして、時坂峠の話に戻しましょうか。

 

時坂峠は別名「秘境峠」と呼ばれており、初めて登った私もあまりの絶景に見惚れてしまいました。

f:id:nyarga:20190629210942j:plain

時坂峠入口横にある「檜原とうふちとせ屋」

 

ちとせ屋に到着して20分ほど休憩をした後でヒルクライム開始。

 

入口から斜度10%という壁がありました。普段から通勤で斜度15%の橋があり10%ならと一気に登りましたが、ヒルクライムという事を思い出します。

 

登った先に平坦など存在しない。

 

それを思い出した数秒後、九十九折の傾斜を見て心と脚を砕かれました。

f:id:nyarga:20190629211757j:plain

スタート斜度10%エリアを抜けた最初の九十九折り

こうして止まって見ると本当に芸術的な道なんですよね。とはいえ見るのと走るのとでは全然違います。イン側の斜度は15%でアウト側は11%なんです。この日は足つき4回でしたが、3回はこの九十九折ゾーンです。

 

f:id:nyarga:20190629213801j:plain

東京都内にこんな絶景があります

f:id:nyarga:20190629214101j:plain

 

今回は後ろでカエルさんが走ってくれていて、お喋りをしながら登れたので気を紛らせながら辛い区間も何とか堪えて進みました。

 

最後の4回目の足つき後、頂上へ到達。この足つきは頂上まで残り180m地点でやらかし…私は「頂上まであとちょっとだったじゃーん!」と笑い交じりで叫び、カエルさんは「知ってたけどあえて言わなかった」と笑いながら言ってました。

 

登っていて呼吸が乱れ苦しくなりながらも

 

足が張って釣りそうになりながらでも

 

頂上まで登り切った時の達成感は半端じゃなかった。都民の森でヒルクライムの辛さを味わい、「もう2度とやるもんか」と心が折れて平坦ばかり走っていた私ですが

f:id:nyarga:20190629220448j:plain

f:id:nyarga:20190629220604j:plain

f:id:nyarga:20190629220628j:plain

こんな景色を見てしまったら「もう2度とやるもんか」なんて言えません。むしろまた来たい、トレーニング積んで遅筋と体幹を鍛えてからリベンジしたいと思ってしまいました。

こう思って初めて、クライマーへと変わる為のスタートラインに立てたんじゃないかなと。もちろん立っただけでスタートラインを越えては無い。クライマーの先輩方と同じステージに立てたなんて口が裂けても言えません。

 

それでも

 

カエルさんに時坂峠へ連れて来て貰えて本当に良かった。良い経験をさせて貰えました。同時に絶景という風景の感動も頂きましたよ。

 

「峠で足をつく事は恥ずかしい事ではありません、僕も最初はそうでしたから。」という言葉まで頂いてしまいました。

 

「クロスだから登れない」じゃない。

 

「自分の力不足」で登れないんだ。

 

絶対に機材のせいにしない。クライマーという長く険しい道を選んだ以上、精一杯努力していこうと思います。

 

 

f:id:nyarga:20190629222830j:plain

f:id:nyarga:20190629222858j:plain